やまなしキャリアデザイン・ラボの趣旨
めざましい勢いで進化しつづける技術や社会の猛烈なスピードに、個人や企業が追いついていくのは容易なことではありません。成熟期を迎えつつある日本社会では、従来のような経済成長が望めず企業間の競争も益々熾烈になっています。
その結果、企業は人材を採用して育てる余裕は少なくなり、即戦力となりうる人材を採用する事が多い為、社会経験の少ない若年者の就職や中高年の異業種からの転職や再就職は非常に難しい環境になっており、職業訓練を含む能力開発は社会全体の雇用対策においても、継続的に実施せねばならない施策と言えます。
一方、個人においても環境に馴染めず早期離職を繰り返す者や本人の希望とは別に非正規雇用やフリーターになったが為に就業の教育
研修等の機会に恵まれずそこから抜け出せずにいる者、そして社会に対応する事が出来ずストレスや悩みを抱える者、又はニートと呼ばれる社会不参加者の問題。こういった就労へのミスマッチを抱えている人々の増加、そして高年齢化が顕著になる現代社会。そこには、メンタルヘルス、生活支援等を含めた複合的且つ持続的なキャリア形成支援が必要と言えます。
やまなしキャリアデザイン・ラボの活動目的
そこで、当法人では、若年者(学生及び学卒者含む)から高齢者を含む職業社会での問題を抱える人々に対して、キャリア形成支援、能力開発支援、インターンシップ支援、ワークライフバランス支援、メンタルヘルス対策、起業支援等に関する事業を行い、すべての人々が健やかに暮らせる地域社会づくりと職業社会が抱える問題解決や雇用の促進に寄与することを目指し、地域企業に対しては人材育成や雇用対策を提案し企業発展に寄与する事を目指します。その為には会員の支援スキルの向上に関する取り組みも定期的に行い、常に社会に求められ得るレベルの支援を目指します。
こうした支援をする為には経営者と労働者(求職者)双方の立場を充分理解した上で、専門の知識を有し様々な分野で活躍するメンバーが、それぞれの立場を超えて協力し活動する必要があり、特定非営利法人設立という選択を行うことにしました。
本法人の活動により、就労へのミスマッチを抱えている人々に対して、望ましい環境が創造されるよう、活動して参ります。
やまなしキャリアデザイン・ラボ設立に至るまでの経緯
平成28年頃より、それぞれのメンバーがキャリアコンサルタントや能力開発の講師・指導者、又は人材ビジネスを通じての就職支援者としてなど個々の立場や経験を生かし若年者(学生及び学卒者含む)から中高年齢者を含む職業社会での問題を抱える人々に対しての支援を展開し経験を積んできました。
主な実績は職業訓練におけるビジネスマナーセミナーやキャリア形成セミナー、早期離職対策セミナー、中高年の再就職支援セミナー、高校生から大学生を中心に対するガイダンス、個別カウンセリング等々です。最近ではメンバー間で企業や個人の枠を超えてお互いサポートしあう事も多くなり、構築されたネットワークにより相対的に協力し活動できるのではと言う声があがるようになりました。
以上のような経緯を経て、本法人が設立されることとなり、本法人の活動によって、きめの細かい支援が実施運営され、職業社会における全ての人々に対して安定した社会生活を寄与出来るよう、活動して参ります。